女性のバストは脂肪と乳腺で構成されていますが、バストを形よく保つために大切なものが、もう一つあります。クーパー靭帯という組織です。でも、クーパー靭帯って、あまり聞いたことがないですよね?そこでこの記事では、バストにとって大切なクーパー靭帯とはどういうものなのか、またクーパー靭帯が切れているか確認する方法や手遅れにしてしまう習慣など、クーパー靭帯に関して気になることをまとめてご紹介します!
目次
クーパー靭帯とは?
https://www.bodybook.jp/entry/201402/vol2-2.html
クーパー靭帯(じんたい)とは、乳腺と筋肉や皮膚をつないでいる網目状のコラーゲン組織です。
クーパー靭帯は、バスト全体に張り巡らされていて、乳腺組織や脂肪を包むように支えています。
このクーパー靭帯があるおかげで、バストが重力に負けずに、形よく丸く吊られているのです。
しかし、このクーパー靭帯は、激しい運動や授乳、加齢などで、伸びてしまったり、切れたりしてしまうんです。
「クーパー靭帯が伸びたり切れたら、バストはどうなっちゃうの?!」
と心配される方も多いと思います。
そこで次から、このクーパー靭帯について、もう一歩踏み込んでみてみることにしましょう!
クーパー靭帯切れたら手遅れ?
クーパー靭帯は、女性のバストを支えているとても大事な組織ですが、伸びてしまったり、切れてしまうことがあります。
では、クーパー靭帯が伸びてしまったり、切れてしまったら、バストはどうなってしまうのでしょうか。
クーパー靭帯が伸びたり切れてしまうと、それまでバスト組織を支えていた力も低下します。
すると、バストはその重みで垂れ下がり、形も丸みを失ってしまうのです。
また、一度伸びたり切れてしまったクーパー靭帯は、再生することはないのです!
そのため、なんとしてでもこのクーパー靭帯が伸びたり切れたりして、機能を失わないようにすることが大切なのです。
クーパー靭帯 切れてるか確認する方法!
では、クーパー靭帯が切れているのか、自分で確認できるのでしょうか?
例えば、運動中に手や足、肩などの靭帯を損傷したり、切れるほどの大ケガをしたときは、大きな痛みを伴いますよね。
ところが、このクーパー靭帯が伸びたり切れたりしても、痛みを感じることはありません。
クーパー靭帯は、バストを網目状に包んで支えていますが、その1本1本はとても細く、毛細血管のように張り巡らされています。
この網目を構成する数本が切れたとしても、一本一本が細いため、痛みを感じないのです。
そのため、残念ながら、クーパー靭帯が切れているか、自分で確認する方法はありません!
バストが垂れてきた、デコルテのボリュームがなくなってきた、形が悪くなってきた・・・そんな自覚できる症状から、クーパー靭帯が傷んで、機能が低下してきたことが想定されますが、具体的にクーパー靭帯がどうなっているかは、分からないのです。
こういった面からも、バストの形が変わったり、垂れてくる前から、普段からクーパー靭帯を伸ばさない、切らない生活習慣・バストケアをすることが重要です。
クーパー靭帯手遅れにしてしまう習慣!
実際に、どのようなことでクーパー靭帯は傷んでしまうのでしょうか。
ここでは、クーパー靭帯が伸びたり切れたりする原因をご紹介します。
激しい運動
激しい運動はクーパー靭帯に大きな負担を与えます。
激しい運動をすると、バストが上下左右に揺れますよね。
この動きが、クーパー靭帯を上下左右に引っぱる力となり、負担となるのです。
そのため、運動をするときは、必ずスポーツブラなど、しっかりサポートしてくれるブラジャーを着けましょう。
ナイトブラを着けない睡眠
眠るとき、皆さんは、どんな姿勢で寝ていますか?
仰向けですか?横向き?それとも、うつ伏せでしょうか?
寝返りをうてば、一晩で色々な方向を向きますよね。
同じように、バストにも寝ているときには色々な方向に力が加わっているのです。
仰向きに寝ているときは、バストも上を向いています。
この時、バストは脇に流れてしまい、その方向に負担がかかっています。
横向きに寝ているときは、下側にしている方に両方のバストが流れていますよね。
バスト自体の重みで、片側に流れて、その負担を受け続けているのです。
また、うつ伏せの時はもっと重い、自分の体重がバストに圧し掛かっているのです。
これら睡眠時のバストへの負担は、ダイレクトにクーパー靭帯への負担へとつながります。
下からのサポートに特化した昼間用のブラジャーや、ましてはノーブラでは、これらの負担を軽減することはできないことは簡単に想像できますよね。
猫背・悪い姿勢
猫背や悪い姿勢をしているとき、バストトップはどこを向いていますか?
背筋が伸びた良い姿勢の時と比べて、バストトップが下向きではありませんか?
良い姿勢でいるときは、クーパー靭帯だけでなく、バストの土台である大胸筋や周辺の筋肉でもバストの重みを分担しますが、猫背や悪い姿勢の時は、バストトップが下向きになり、バストの重みをクーパー靭帯だけで支える割合が増えます。
また、猫背や、悪い姿勢は血流も悪くなります。
このように猫背や悪い姿勢は、クーパー靭帯にはまさにダブルパンチ。
バストのためにも、良い姿勢を心がけてください。
クーパー靭帯について知りたい疑問!
バストを丸くキレイに支えるクーパー靭帯は、バスト自体の重さや、上下左右の揺れなどでも、その機能が衰えてしまうことがわかりました。
ますます、この「クーパー靭帯」が気になるところですが、以下の疑問に回答していきたいと思います。
クーパー靭帯を強くすることはできないの?
まず、筋トレで筋力アップができるように、クーパー靭帯を強靭なものに鍛えられないのか?という疑問ですが・・・残念ながら、クーパー靭帯は靭帯なので鍛えることはできません。
また、前でも触れましたが、一度伸びたり切れたりしてしまうと、再生することもありません。
ですから、クーパー靭帯に負担がかからないようなバストケアや生活習慣が大切なんですね。
マンモグラフィー検査はクーパー靭帯にどう影響するの?
マンモグラフィー検査を経験したことがある方は分かると思いますが、マンモグラフィー検査はバストを薄い板でギリギリまで挟んで平らにするため、結構な痛みを伴います。それだけ痛みを伴いながらバスト自体もぺったんこになってしまっているのでクーパー靭帯に悪影響があるかと心配になりますよね。美乳研究家のMACOさんはマンモグラフィー検査は受けずにいつもエコー検査を受けているそうです。理由はマンモグラフィー検査の被ばくを避けたいというのとクーパー靭帯が傷つくのを避けるためだそうです。
しかし一方で、マンモグラフィー検査でクーパー靭帯が傷ついたという報告は、実際の現場や学会などでもないとも言われています。
少しの間ですが、強い力で挟み込むので、まったく影響がないとは思えませんが、それでもその後極端に形が崩れたとの話も聞かないことから、その影響も若干であると考えられます。
バストをキレイに保つために、是非とも大切にしたいクーパー靭帯ですが、乳がん検査をしないで病気の発見が遅れるようなことがあっては、美しいバストを維持する以前に、もっと大切なものを失います。
普段のバストケアを入念に、そして年に1度は乳がん検査を受けて、大切なバストを守ってくださいね。
クーパー靭帯手遅れにしないようにするには?
最後に、クーパー靭帯を手遅れ状態にしないようにするポイントをご紹介します。
ナイトブラ
寝ているとき、バストは色々な方向に流れ、クーパー靭帯が伸びたり切れたりすることは前で触れました。
この寝ているときのバストを守ってくれるのに最適なのが、ナイトブラです。
サイズの合ったホールド力の高いナイトブラを着けていれば、クーパー靭帯だけで支えようとしていた寝ているときのバストの肉流れや重みをしっかりサポートしてくれて、クーパー靭帯の負担を軽減してくれます。
しかも形よくホールドしてくれるので、続けて使えばバストの形を整えてくれることも期待できます。
クーパー靭帯の負担を軽くするためにも、美しいバストの形を維持するためにも、ナイトブラを着けて寝ることをおススメします!
運動時にはスポーツブラ
運動で生じる激しい動きで、バストが上下左右に揺れ、その結果クーパー靭帯にダメージを与えることがあります。
運動は体調管理や筋力アップ、血行促進とバストのためにもとても有益です。
運動習慣もバストもどちらも大切にしたいからこそ、運動時にバストが揺れないようにしっかりホールドしてくれるスポーツブラを着けることが大切です。
ふつうのブラジャーでは激しい運動で生じる上下左右の揺れには対応しきれません。
運動時には、クーパー靭帯が伸びたり切れたりする原因になる揺れを少しでも軽減するために、是非ともスポーツブラを着けましょう。
また、普段の生活でも、バストがあまり揺れない下着を選びたいですね。
筋肉トレーニング
クーパー靭帯は、一度伸びてしまったり切れてしまったりすると、再生しません。
また、“靭帯”なので鍛えることはできないことも前で触れました。
しかし、バスト周りにある大胸筋や小胸筋を鍛えることで、クーパー靭帯の負担を軽減することができます。
大胸筋は、バストの土台となっている筋肉で、腕立て伏せや、合掌のポーズで鍛えることができます。
また、小胸筋は鎖骨の下側にある筋肉でバストを引き上げる役割を担っています。
小胸筋は、大掛かりな筋肉トレーニングを行わずにも、指の腹でさするようにマッサージをしてほぐしてから、腕を回すだけでも効果があります。
とても簡単で、仕事の合間や、ちょっとした隙間時間にできるので、是非気づいたときにやってみてください。
良い姿勢を保つ
良い姿勢を保つのも、クーパー靭帯を保護するのに効果的です。
猫背や悪い姿勢は、バストトップが下向きになり、クーパー靭帯に余計な重みを負担させるだけでなく、バスト周辺の大胸筋や小胸筋の衰えにもつながります。
「良い姿勢って、よくわからない。」
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時は“ヒザ立ち”をしてみてください。
“ヒザ立ち”をすると、誰でも簡単に良い姿勢ができます。
“ヒザ立ち”で良い姿勢を体に覚えさせ、普段の生活でもよい姿勢を保てるようにしクーパー靭帯を守りましょう。
光豊胸
一度切れてしまうと復活できないと言われているクーパー靭帯。
しかしクーパー靭帯を唯一復活できる方法があります。
それは光豊胸です。痛みを伴わずに光を胸に当てることで胸を大きくさせさらにクーパー靭帯も再建できる方法です。
クーパー靭帯とはそもそもコラーゲン繊維の束ですがそのコラーゲンを作っているのが線維芽細胞。
光豊胸によってコラーゲンを生み出す線維芽細胞を活発にすることができるんです。
しかし1回の手術で効果が期待できる豊胸とは違い、平均的には最低でも10回は施術しないと効果は見られないと言われています。
光豊胸10回ですとだいたい通常15万程度してしまうので結構なお値段ですね。
クーパー靭帯手遅れ?復活できる方法まとめ
いかがでしたか?
クーパー靭帯は一度伸びたりキレてしまうと復活は施術しない限り難しいです。
でも日頃のケアからクーパー靭帯を守ることができます。
一番身近に防ぐ方法としては就寝時にナイトブラを着用することです。
ナイトブラで有名なヴィアージュの担当者にもお話を聞きましたが、手遅れということはなく、なるべく早く気づいたらナイトブラを使用することでクーパー靭帯伸びや切れを防ぐことができるということでした。
もう手遅れではないか?と思ってしまい何もしないではどんどんクーパー靭帯が伸びてしまいます。
早めのケアが大事なのです。
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